Japan im Film - 2026年1月9日~10日:ザルツブルクでの日本映画祭開催(2025年12月18日)

令和7年12月18日
 1月9日及び10日、ザルツブルクにて当館主催の映画祭「Japan im Film – eine Filmreihe der Botschaft von Japan in Österrreich」を開催いたします。ザルツブルクにて当館主催の日本映画祭を開催するのは初めての試みです。日本映画6作品をオリジナル音声(英語字幕付き)でお楽しみいただける貴重な機会となりますので、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
  
映画祭詳細
日時:2026年1月9日(金)~10日(土)
場所:Mozartkino(Kaigasse 33 · 5020 Salzburg)
チケット:10ユーロ(学生・墺日協会会員は8ユーロ)
チケットの事前予約をご希望の方は、映画館受付でご購入いただくか、映画館までお電話またはメールでお問い合わせください。
電話番号:0662 842222
メール:info@mozartkino.at
映画館HP:https://www.mozartkino.at/ 
  
●上映作品ラインナップ
  • 1月9日(金)18:00~ すばらしき世界
  •     9日(金)20:30~ ある船頭の話
  •      10日(土)14:00~ バカ塗りの娘
  •      10日(土)16:15~ 湯道
  •      10日(土)18:40~ 半世界
  •      10日(土)21:00~ きみの鳥はうたえる 
●作品紹介
(1)すばらしき世界(2021年公開、126分)
上映日:1月9)18:00
 









三上は、人生の大半を刑務所で過ごした中年の元ヤクザである。殺人罪で13年の刑期を終え出所した彼は、幼い頃に別れた行方知れずの母親を探すため、あるテレビ番組に応募し、若手テレビディレクターの津乃田と出会う。一方、彼はまともな職を得て社会に適応しようと苦闘する。衝動的で頑固な性格と根深い信念が、津乃田や彼を助けようとする人々との関係に摩擦を生む。

(2)ある船頭の話(2019年公開、137分)
上映日:1月9日(金)20:30~
 









トイチは川向こうの町へ村人を渡す渡し守である。一日中村人のために船を漕ぎ、近所の若い男・源三以外とはほとんど交流を持たない。川の川上では大きな橋が建設中だ。皆が浮かれる中、トイチはそのことに複雑な思いを抱いていた。ある日、トイチは謎めいた少女と出会う。身寄りのない彼女を、行き場のないまま家に泊めることにしたトイチだったが、この出会いが彼の生活に変化をもたらし始める……
伝説の撮影監督クリストファー・ドイル、アカデミー賞受賞衣装デザイナーの和田恵美とタッグを組み、俳優として高い評価を受けるオダギリジョーが自ら脚本を手掛け、監督を務めた作品。
 
(3)バカ塗りの娘(2023年公開、118分)
上映日:10日(土)14:00~
 









青森県弘前市。父と暮らす青木美也子は、地元の高校を卒業後、特にやりたいことも見つからず、家計を助けるためにスーパーで働いていた。何をやってもうまくいかず自分に自信の持てない美也子だが、津軽塗職人である父の手伝いは唯一夢中になれるものだった。しかし津軽塗で高い評価を受けていた祖父の後を継いだ父も、業界の斜陽と共に、津軽塗を続ける気力を失い、気づけば家族もバラバラになっていた。貧乏暮らしと父の身勝手さに愛想を尽かせて出ていった母、家を継がず自由に生きる道を選んだ美容師の兄。そんな二人をよそに堂々と津軽塗の道に進みたいと公言できずにいる美也子だったが、家族や漆塗りと向き合うなかで、ある大きな挑戦をする。
 
(4)湯道(2023年公開、126
上映日:1月10)16:15
 









建築家・三浦史朗 (生田斗真)は、突然故郷の田舎町に戻り、亡き父が遺した実家の銭湯「まるきん温泉」を継ぐことになった。父の死後、長男として古びた銭湯を畳んでマンションに建て替える計画を立てていたが、父の死後も銭湯を守り続けてきた弟・悟朗(濱田岳)から冷たい反応を受ける。ある日、ボイラー室のボヤ騒ぎで悟朗が病院に運ばれた。銭湯で働いている看板娘・いづみ (橋本環奈)の助言もあり、 史朗は弟の代わりに仕方なく 「まるきん温泉」の店主として数日間を過ごす。そこで彼は、老夫婦から家族連れまで、銭湯を愛する様々な客たちと出会い、この場所がもたらす純粋な幸福と、すべての人を平等にする力を垣間見る。銭湯について学び、愛すべき人々との出会いを重ねるうちに、史郎の心のわだかまりが解け始めるのである。

(5)半世界(2019年公開、120
上映日時:1月10)18:40
 









「こんなこと、ひとりでやってきたのか」。山中の炭焼き窯で備長炭を製炭し生計を立てている紘は、突然帰ってきた、中学からの旧友で元自衛官の瑛介から、そう驚かれる。なんとなく父から継いだ紘にとって、ただやり過ごすだけだったこの仕事。けれど仕事を理由に家のことは妻・初乃に任せっぱなし。それが仲間の期間と、もう一人の同級生・光彦の「おまえ、明に関心もってないだろ。それがあいつにもバレてんだよ」という鋭い言葉で、仕事だけなく、反抗期の息子・明に無関心だったことにも気づかされる。やがて、瑛介の抱える過去を知った紘は、仕事や家族と真剣に向き合う決意をするが・・・。人生半ばに差し掛かった彼らが、次の人生をどう折り返すかを描きながらも、人は生きて死ぬ、だからこそ際立つ刹那な幸せをスクリーンに照射させたドラマだ。

(6)きみの鳥はうたえる(2018年公開、106
上映日時:1月10)21:00
 









郊外の書店で働く「僕」と一緒に住む静雄。そして「僕」の同僚の佐知子。彼女はいつしか「僕」に惹かれてゆくが、静雄もまた彼女に思いを感じ始め……。友人とも恋人ともいえる3人の若者のみずみずしい関係が、夏の暑さとともに真摯に描かれる。