2019年新年のご挨拶(2019年1月25日)

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皆様,明けましておめでとうございます。

オーストリアはクルツ首相の下,自由党との連立政権が1年間続き,昨年下半期にはEU議長国としてBREXIT,難民問題など難しい課題に取り組んできました。本年2019年もヨーロッパは引き続き困難な問題に直面しており,ドイツ,フランス,イタリアなど主要国の国内政治状況も決して安定しているとはいえず,難しい政治運営が続くと思われます。

ここオーストリアも国民党,自由党,社民党の3大政党の勢力はほぼ均衡しており,この一年はクルツ首相とシュトラッヘ自由党党首による連立政権は安定していると評価される一方で,今後は税制改革,社会保障改革,デジタル化の促進による経済成長など決して簡単ではない課題があり,政権がどのように政策を進めていくかが注目されます。

日本とオーストリアの関係も2019年は外交関係樹立150周年を迎え,大きく飛躍することが期待されます。日本とEUは,今年2月に経済連携協定(EPA)を発効させ,経済関係のさらなる発展が期待されます。貿易・投資関係のみならず,2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けさらに多くのビジネス客,観光客の増加が見込まれます。今年2月には日本との直行便も復活し,両国間の人的交流はさらに活発化するでしょう。

2019年は世界的にさらなる激動の年になるといわれています。世界でおきている様々な問題は今や日本と欧州の共通の問題となっています。日本と欧州,オーストリアは今後さらに様々な課題に関して対話を密にしていかなければなりません。そのためにも,今年は両国間での政治的ハイレベル交流への機運が高まっています。
 
皆様にとって今年が少しでもよい年となるよう心から祈っております。

2019年1月25日
駐オーストリア特命全権大使
小井沼 紀芳