大使 - スピーチ・寄稿

2014年12月

ごあいさつ - 2014年を振り返って

2014年の終わりにあたり、日頃からご協力いただいている皆様に感謝申し上げるとともに、来年もコソボにおける二国間の協力をさらに強化してまいりたいと考えております。

コソボとの外交関係樹立以来、日本はコソボが安定し繁栄する民主国家として発展・成長するよう協力を続けてまいりました。2014年にもさまざまな進展がありました。

大きな出来事のひとつとして、日・コソボ両国の首脳間の対話実現があります。4月に訪日したハシム・サチ首相(当時)は、安倍総理と会談し、二国間関係や共通の価値に基づいたグローバルな協力について話し合い、両国首脳が日・コソボ共同声明に署名しました。

その際、二国間の交流拡大に呼応して、日・コソボ友好議員連盟が発足し、同議員連盟会長の塩谷立衆議院議員が8月にコソボを訪問されました。また、コソボの若手外交官が8か月間の日本語研修に参加するため日本に滞在中です。政治レベルと並行してこのような行政レベルの交流も進展していることを嬉しく思います。

2014年4月の共同声明でも言及されているとおり、日本は、コソボに対する人材育成や環境改善を含む社会・経済基盤安定化のための経済的支援を今後とも続けてまいります。JICAが実施した一般文化無償資金協力プロジェクトにより、日本政府はコソボフィルハーモニー交響楽団に117点の楽器を提供しました。10月に柳澤寿男同交響楽団首席指揮者の指揮の下で開催された記念コンサートは、我々のコソボの平和、安定及び発展に対する決意を象徴する特別な機会となりました。

支援をさらに円滑化・拡大するために、乗り越えなくてはならない障害もあります。コソボ共和国が独立以前に所属していた国家からの条約や国際約束の承継の問題を解決しなくてはなりません。我々は相互に受け入れ可能な解決策を目指し、コソボ当局その他の関係者と協力してまいります。

両国間の友好関係が今後もさらに深化し、より多くの日本人が、若くダイナミックな労働人口を擁し経済的な潜在性も有するコソボに関心を持っていただけることを期待します。日本は、西バルカン地域全体の明るい未来のためにもコソボの繁栄と安定が重要と考え、引き続きコソボに対する支援を確実に実施してまいります。


特命全権大使
竹  歳     誠