国際機関との協力 — その他の国際機関等

オーストリアには、国連関係機関、欧州安全保障協力機構 (OSCE) の他に、例えば以下のような機関が本部や事務局を設置しています。これらの機関とは、当大使館が必要に応じ接触を保ち、あるいはその活動と動向に注意を払っています。

石油輸出国機構 (OPEC) 及び OPEC国際開発基金 (OFID) (ウィーン)

OPECは産油国の利益の確保と消費国に対する石油の効率的、経済的かつ安定的な供給などを目的として設立されており、OPEC 主要6か国 (サウジアラビア、ベネズエラ、イラン、イラク、クウェート、アラブ首長国連邦) のみで世界の原油確認埋蔵量の3分の2を占めています。日本の原油輸入量に占める OPEC 諸国からの割合は、約8割(2010年)に達しており、その動向は日本にとっても重要です。

事務局がウィーンに設置されており、年2回行われる定例総会などの会合のうちの多くもウィーンで開催されています。

また、OPEC加盟国による開発途上国のための開発資金援助を行う OFID もウィーンに設立されています。

国際腐敗防止アカデミー (IACA: International Anti-Corruption Academy) (ラクセンブルク)

IACAは国連麻薬犯罪事務所 (UNODC)、オーストリア政府、欧州不正対策局 (OLAF) などのイニシアティブにより設立された国際機関で、汚職犯罪対策の分野での知識と実践の不足を補うため、同分野での教育・訓練、連携・協力、研究などを行う専門の独立機関として、包括的な取組を行っています。

IACAは、ウィーンから南に約25㎞ほど離れた郊外のラクセンブルク (Laxenburg) にあります。

(参考)オーストリアは「法の支配」や汚職対策などの分野に力を入れています。2012年9月に国連総会の機会に開催された「法の支配ハイレベル会合」サイドイベント「汚職との闘いと持続的成長への汚職の影響」は、オーストリア政府のイニシアティブにより、日本を含む4か国が共催し、IACA 関係者も出席して開催されました。

キングアブドッラー国際宗教・文化間対話センター (KAICIID: King Abdullah Bin Abdulaziz International Centre for Interreligious and Intercultural Dialogue) (ウィーン)

KAICIID はサウジアラビアのイニシアティブで、サウジアラビア、オーストリア、スペインの3か国が原加盟国となってウィーンに設立された独立した国際機関です。ローマ教皇庁もオブザーバーとして参加しています。
KAICIID は、宗教間・文化間の対話と理解を促進し、協力を深め、多様性、正義及び平和を尊重することを目指し、さまざまな宗教や文化を持つ人々の間で、対話に取り組んでいる人々を支援し、調和と協力を進める役割が期待されています。

2013年11月18-19日にウィーンにおいてKAICIID主催の国際会議(グローバル・フォーラム2013)が開催され、日本からも政府関係者が出席しました。

(参考)オーストリア政府は、異なる文化間での対話の促進に積極的に取り組んでいます。ウィーンで開催された第5回国連文明の同盟国際フォーラム (2013年2月)には、当大使館から岩谷大使(当時)が出席しました。

国際応用システム分析研究所 (IIASA: International Institute for Applied Systems Analysis) (ラクセンブルク)

IIASA は、1970年代に当時の東西冷戦下で、主要国が政治的立場を離れ、社会に共通する課題を研究するために設立された非政府ベースの国際機関・研究所です。東西冷戦終結後の現在は、水と食糧、エネルギーと気候変動、貧困と公平性など、地球規模の諸課題の解決に役立つシステム分析を中心とする研究を行っています。

日本では、IIASA設立と同時に学識経験者からなる日本委員会が組織され、同委員会が日本を代表して参加しています。また、日本委員会の事務局は公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)に設置されています。

IIASAはウィーンの南約25㎞のラクセンブルク (Laxenburg) にあります。日本からも多数の研究者がさまざまな研究プロジェクトに参加するためにオーストリアに滞在しています。

その他